続・グーグル画伯 DeepDream


まさに悪夢、Googleの人工知能「DeepDream」でムービーを作成したらとんでもないことに

なんかグーグル画伯に食いついてます(前のエントリ

夢の世界が不条理なのは自動的にイメージの連鎖が起こるからで、まさにグーグル画伯「DeepDream」のやってることなのでしょうね。

僕は目を開けて寝てしまうのでこれがよく分かります。

例えば、カーテン側を向いて眠るとカーテンの模様から夢が展開していきます。覚えてる夢では昼寝だったかな、カーテンの平面が透き通って壁面が消えて行き、布の波が巨大な長髪の女性に変わります。色彩も変化します。緑だったカーテンは緑の印象ではなくなります。

自分の絵はグーグル画伯とほとんど似たようなことをやっています。
わーっと線を適当に描き始めます。線を増殖させるように、そこから見えてきたものを描いていきます。

こういうオートマチックな描き方をする画家は結構います。
パッと思いつくのはイバラードの井上直久さん。


実は僕、井上直久さんすごく好きでして、CDROMの画集買ってます。MacOS9までしか開きませんw 懐かすい。

構図を決めて、下書きをして、それから着彩していくという計画的なプロセスに対してすごく抵抗があった。適当に描き続けて絵として成立させたかったんですよね。
行き当たりばったりに増殖的に描いていった方が「未知」な感じがして、そこにある種の<神秘>を感じていたところもあったんです。

ところがこの神秘的に感じていた画法はコンピュータでいとも簡単に計算できる程度の脳画像処理だった。ということに軽くショックを受けてます。

絵の歴史は古い。がしかし、例えば写真の登場によって絵の写し取る役割が終わり、それからの絵の意味がまるで変わってしまったように、想像力の一端がコンピュータに取って代わられた今、これから絵の意味や役割は変わっていくでしょう。

どうやって自分は生き残っていこうか、考えざるを得ません。





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