【羽化の作法 98】現在編 音のフェティッシュを分かち合いたい!



曲を好きになる時、「音のフェティッシュ」から入ることが多いのですが、あなたはどうですか?

小学生の頃、ピンクレディーは爆発的に人気がありました。自分たちで組んだミニバスケのチーム名を「渚のシンドバッド」と名付けて、体育館で遊んでいたくらいですから。学期末に行われる「クラスのお楽しみ会」では、ピンクレディーを男子たちで踊ったものです。

『渚のシンドバッド』

これが数年上の世代だと、キャンディーズなるんですよね。ピンクレディー動画を今観ると結構エロいんですが、小学生の頃はまったく分かりませんでした。

そのピンクレディーなのですが、「この音が好き!」と、テレビで流れるのを心待ちにしていた曲がありました。

『サウスポー』です。

イントロの部分で、歌の直前「デデデデ、デデデデ」の後に「ピュピュピュピュピュピューン」とシンセドラムの音のフィルインが入るのです。

分かりますか? 

ただ、この動画だとちょっとシンセドラムの音のニュアンスが違うんです……

子供心にこの音が衝撃的で、そして心地良かったのでした。この「ピュピュピュピュピュピューン」という音が聴きたくて、ピンクレディーがますます大好きになっていたのです。

ところが、当時のテレビは生演奏なので生ドラムの場合も多く、その時は泣くほどがっかりするのです。

例えば、「'78 FNS歌謡祭」のこの動画では、歌の直前は生ドラムのフィルインの音なのです。


生演奏で口パクではなく生声。今からしたらとても贅沢な歌番組なのですが、「ピュピュピュピュピュピューン」音の感触だけがお目当てだったで、ガクッとなるのです。がしかし、ピンクレディーの振り付けが楽しくて、すぐに気を取り直して楽しく観るんですけどね。

ちなみに私はミーちゃん派でした。

中学生に上がったか上がらないかくらいでしょうか。さらに衝撃的な「音」を聴いて、死ぬほど焦ります。焦るんです。どうにもしようがない気持ちが全身を駆け巡り、爆発しそうになるのです。思春期のこの感覚、分かってもらえますでしょうか?

それがこの曲です。

リップスの『ファンキータウン』

「ピピピピ、ピッピ、ピピピピ」という衝撃的に直線的なメロディ音。
「なんだこれは!」×10です。
これがエリック・クラプトンが弾くようなメローなエレキ・ギターの音だったら、スルーしてたかも知れません。

更にすごいのが、歌い出しのボーカルの音が人間の声とは違うのです!
「なんだこれは!」×100です。

のちに「ヴォコーダー」という機械であることを知りました。思春期真っ盛りに、このヴォコーダー音を探し廻って「クラフトワーク」にハマるのです。

『The Robots』

曲に痺れるのではないのです。音に痺れてるのです。分かってもらえますか? このクオリア。

例えば、このクラフトワークの『ロボット』という曲は、短調なので重くて暗い感じしますよね? 幼少の頃から私は長調の曲が好きだったので、曲自体は大好きか? と問われるとそうでもないのです。

このヴォコーダーのボーカル音が聴きたくて、レコードをひたすら聴いたのです。ただ、聴いてるうちに曲も好きになってしまうのですけどね。

で、クラフトワークには地声で歌う曲もあるのですが、猛烈にがっかりしてたのです。

例えば、『Radioactivity』とか。

いや、いい曲ですよ。好きですよ。

「長調でヴォコーダーの声の曲がないかなあ」って、ずっと探していたところで見つけたのが『アウトバーン』でした。

最初の「アウトバーン」ってところだけがヴォコーダーの音で、そのあとは地声の歌なのでちょっとがっかりしたのですが、何と言ってもクラフトワークでは珍しい長調の曲なので本当に大好きでした。

『Autobahn』


そしてYMO。
『テクノポリス』の冒頭で「TOKIO」って言ってるのですが、その音を聴いた時は夜が開けたような気分でした。で、メインテーマの楽曲に入るともうあんまり聴いてないんです(笑)いや、好きですよ。曲も。もちろん。

『Technopolis』

それから、思春期の心を鷲掴みにした音と言えばベース音です。小学高学年から中学生くらいだったでしょうか。汗っかきで太っちょの友達、H君が貸してくれたカセットテープが、なぜか「クイーン」でした。

「この曲の最初の音ってなんなの!!!??」と焦りました。それは『地獄へ道づれ』という曲のイントロのベース音でした。

でも、普通のエレキベースの音とは違いますよね? 「グニョッ」っていう感じがするのです。この「グニョッ」て感じの低音、痺れませんか? あと、がらんどうな感じ? 空っぽな感じの音も好きでした。

クイーンは割と音が埋まってる感じの曲も多いのですが、80年代に突然ガランとした空っぽな感じの音になってそれが特に好みでした。

『Another One Bites The Dust』
(しかしこの時代の洋楽の邦題ときたら……)

クイーンのベース音はシンセベースではないのですが、私はシンセベースの「グニョ」音が好きになります。

そして、グニョッとした低音とヴォコーダー音のコンボである、ビックリするような音と出会うのです。そうです。アース・ウィンド&ファイアーです。

『Let's Groove』

聴くとなんだかもう、ヨダレが垂れてくるんですよ。もちろんモーリス・ホワイトのヴォーカル最高ですよ。けど、「生麦生卵(本当は“WE CAN BOOGIE DOWN DOWN DOWN”)」の音が好きなんです。

ヴォコーダー以外にも好きな音は当然ありました。例えば、吉川晃司の『サヨナラは八月のララバイ』では曲の最初にガラスの割れる音があって好きでした。

『サヨナラは八月のララバイ』

ちなみにこの頃の歌謡曲って、「Aメロの次にBメロが来てそしてサビになる」パターンが多いのですが、これが思春期心に大大大大嫌いだったんです。

この曲ももろにそのパターンなのですが、Aメロはとてもカッコよく感じていました。80年代独特の空っぽな音がしてますよね。

けれど、”サヨナラを切り出すほど強くない〜”と、Bメロに差し掛かると、なんだかすっかりがっかりするのです。


それから家にビートルズのレコードがあったので、小学生の頃から好きでかけてたのですが、曲が好きというよりかは、ジョンのかすれた声とか、息を吸う音や、口につばが溜まってる感じの発語、リップノイズが好きだったのです。密閉式のヘッドホンでその「音」を聴いていました。

思春期に最も痺れた曲として、ジョン・レノンの『ハッピー・クリスマス』があります。最初のささやき声とギターの音がなる前の数秒の「音」で、思春期小僧は痺れたのでした。

『Happy Xmas (War Is Over)』
歌い出しの“So this is Christmas”「ソー・ディスイズ・クリスマス」の「クリ」の発語で、もう痺れマックスです。ちょっとかすれた、引っかかりのある声。

そして、ギターが入ってからのジョンの、少し揺らぐ音程とかすれた声で、痺れ過ぎて泣き崩れました。曲も「Aメロ→Bメロ→サビ」という構成とは違うし。もう生きてられないくらいの、どうしようもない気持ちになったのです。

この気持ち、分かってもらえますか?

悲しいかな今はもうあの頃のように痺れません。思春期に痺れた記憶が蘇って、それでうっとりする感じです。

それから「たまらんわ!」となってしかたがないのがプリンスです。

『When Doves Cry』

イントロでリズム音が「ドカカコ チュチュ ドゥンコ ッコ」と鳴りますよね? この「ドカカコ」の「カカ」という部分の音に痺れて、よだれが出そうになるのです。

ああ、このクオリアを共有してくれる人がいたら本当に嬉しいのに! この「ドカカコ」という音は、曲の全編に渡って流れてくれます。もう本当に「どうにかして!」っていうくらいに痺れていました。

プリンスは痺れる音をよく出してくるんです。ご存知『Let's Go Crazy』ですが、この曲も痺れる音だらけでどうにかなりそうでした。

『Let's Go Crazy』

まず、イントロでオルガンが鳴るのですが、このオルガンの音が微妙に音程が揺らぐのです。まずそこで「クラッ」としますよね? どうですか?

「もうやばい、絶対なんか来る!」って、この時点で分かります。そして、超絶かっこいいリフに入ります。

リフは「ジャージャー ジャージャー ドゥルルーン」ですよね。これが繰り返されます。で、この「ジャージャー ジャージャー ドゥルルーン」のあとに「カラッカ」っていう音が入るんです! 分かりますか?

これでノックアウトです! この音も曲全般に渡って入ります。
痺れて文字通りレッツ・ゴー・クレイジーです。

この音のフェティシズムに、「うんうん分かる!」という方がいてくれるといいなあ。(つづく)


【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/厨二心を大切に】

iPhone11と第7世代iPadとApplePencil、そしてSonyスマートスピーカーとイマドキの機械だらけ。MacBookAirとiMacもある。なんだか自分でもすごいなあと思ってしまいます。

それも13月世大使館に来ていただく方のため。頑張ろう! ということで12月もオープンします!

◎『13月世のクリスマス展』
日時:2019年12月14日(土)13:00〜18:00
場所:ギャラリー13月世大使館

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【羽化の作法 97】現在編 ギャラリー13月世大使館初日、大盛況のうちに終えることができました!


2019年11月23日(土)のオープンデイは、雨にもかかわらず途切れることなくお客様が来てくださり、盛況のうちに終えることができました。原画も2点お求めいただきました。どうもありがとうございました!

閉廊後、ざっと片付けるともう夜の10時。丸亀製麺も閉店してしまったので、北上尾のサイゼリアでポオエヤヨさんとふたり「お互い頑張りました」と労をねぎらい合いました。ふたりともヘトヘトでしたが、充実感とほっこりキラキラ輝いたオープンデイをささやかに祝いました。

ところで前回の原稿で、『不思議な国のアリス』が生まれた1862年7月4日、ドジソン(ルイス・キャロル)とアリスたちが川をボートで遡ったあの日は、実は天気が良くなかったと書きました。

羽化の作法[96]現在編 ギャラリー13月世大使館オープンします!
http://bn.dgcr.com/archives/20191112110200.html

ドジソンにとって忘れられないひとときは、まさに《永遠の金色の午後》として思い出の中に輝いてたのだろうと推測し、ガブリエラガブリエラの物語背景に取り込んで『アリス・エイリアンと金色の午後』を展示しました。

今回の初日、雨の中、沢山の方にお越しいただいた《13月世大使館》は、まさにアリスとドジソンの《金色の午後》が再現されたように、温かく輝いていました。



雨模様なのにドジソンが《金色の午後》と書いた気持ちがなんとなく分かったような気がしました。

次回開廊日は12月14日(土)13〜18時です。皆様にお逢いできますこと心より楽しみにしております。

ギャラリー《13月世大使館》のクリスマス展


●《12月世》《13月世》《霧の國》3つの世界の鏡像関係

ここで少し《13月世の物語》の解説をさせてください。

ガブリエルガブリエラの作り出す《13月世の物語》の世界観では、三つの大きな世界があります。この世である《12月世》。この世と織り成す目に見えない世界《13月世》。そしてもうひとつ《霧の國》です。

「現実世界とファンタジー世界」のように「ふたつ」で世界を包括する構造にしたくなかったのです。善と悪、体と心、男と女、光と影、対になる「ふたつ」で世界が説明できそうに見えるのですが、二項対立に陥りたくない気持ちがありました。

もうひとつ加われば世界は動的に巡るのでないだろうか。グー・チョキ・パーのように。

三つの世界の関係はロジャー・ペンローズの『ペンローズの〈量子脳〉理論─心と意識の科学的基礎をもとめて』の三角形の図、「物理的世界」と「心の世界」と「プラトン的世界」と似たような感じです。


“物質的世界は、プラトン的世界の一部から生じます。だから、数学のうち、一部だけが現実の物質世界と関係しているわけです。次に、物質的世界のうち、一部だけが意識を持つように思われます。さらに、意識的な活動のうち、ごく一部だけが、プラトン的世界の絶対的真実にかかわっているわけです。このようにして、全体はぐるぐる回っていて、それぞれの世界の小さな領域だけがひとつにつながっているようなのです”
http://gitanez.seesaa.net/article/28136763.html

《12月世》と《13月世》は、映し鏡のような対の関係性があります。このふたつでは世界が閉じてしまいます。そこに《霧の國》が加わることによって、ぐるぐると世界が巡り物語が動き始めるのです。


●《霧の國》と《13月世》

《霧の國》には《魔女トワル》がいます。彼女は夢を伝って人の心にも現れます。そして人間たちにこうささやきかけます。


《魔女トワル》には、《片目のシャーデン》と《死神フロイデ》の二人の使いがいます。


《片目のシャーデン》



《死神フロイデ》



《霧の國の魔女 トワル》は13月世の《光と影の女王 チェーニ》と瓜二つ。そして、《光と影の女王チェーニ》には《1番弟子 毛虫のピッピ》と《5番弟子 エリザベス鳥プップ》がいて、《霧の國》と《13月世》も鏡像的な関係になっています。


《瞳をぬけると金色野原》



●《霧の國》と《12月世》

《霧の國》イメージの元は、この世に起こる天災や死など、畏怖する自然現象にあります。なんで「霧」なのかというと、ポオ エ ヤヨさんの飼っていたキジバトのポオちゃんが、天に召された日の夜から明け方、とても濃い霧が発生したのです。

「霧がポオちゃんを連れて行った」とヤヨさんは言いました。

悲しいことではあったのですが、「暗い朝の霧が魂を包み込んで連れて行く」イメージはとても美しく、そのことが《霧の國》の世界観の母体となっています。また、原発事故の後の福島第一原子力発電所に霧が発生するニュースも影響を与えています。

福島第一原子力発電所の「怪霧」と海側遮水壁
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/83f663bc8e7df52ff5f1fb8cce003d8d

森や山などで起こる霧も、もちろん不気味だったり神秘的だったりするのですが、原発事故現場に発生した霧は何かのメッセージのようでした。あるいは人間の思念が霧になったようでもありました。

《霧の國》は居場所の無い人、自分が特別だと思ってる人を拐って人形(くぐつ)にしてしまう恐ろしい場所です。

「地獄」みたいな感じもあるのですが、地獄のように「行くべきではない場所」というよりも、「誰しもが通る道」、またはむしろ「必要な場所」として設定されています。

《死神フロイデ》は命を奪いに来るのですが、それは「自我を殺す」意味でもあります。人は一生の中で何度も自我を再生(リボーン)できるのです。

この世で人形(くぐつ)のように生きている人たちは、少なくないと思われます。きっと彼ら彼女らは《霧の國》に囚われてるでしょう。しかし、それは必然的なことでもあるのかもしれません。

「必然的な業苦」と「畏怖としての自然」。それは現生そのものでもあり、《霧の國》と《12月世》も鏡像的な関係にあるのです。


●霧の國の“狂ったお茶会” ─ 死神フロイデと執事鳥エノクとイリヤ ─

そこでガブリエルガブリエラの新作を観てみましょう。


《霧の國》の《死神フロイデ》がドクロのパイプを持ってこちらを見ています。ドクロはたぶん本物です。

よく見ると、親指にはヴィヴィアン・ウエストウッドのアーマーリングの指輪みたいなのを付けています。フロイデ様はお洒落なんです。でもそれは血管を切るための道具なのです。

参照:Interview with the Vampire


執事鳥が手に持つティーカップには、異邦の少女《アリス・エイリアン》が幸せそうに居眠りしています。後ろを見るとティーカップの山が積まれています。さて、どういう状況なのでしょうかね。

“狂ったお茶会”とは、ご存知『不思議の国のアリス』のあの”The mad tea party”です。

参照:ディズニーアニメ版”狂ったお茶会”


ご興味がわいたなら、あれこれ想像していただけると幸いです。(つづく)



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日刊デジタルクリエイターズ:羽化の作法[97]現在編 ギャラリー13月世大使館初日、大盛況のうちに終えることができました! より

【羽化の作法 96】現在編 ギャラリー13月世大使館オープンします!



ただ今、自宅を改装した《ギャラリー13月世大使館》のオープンに向けて、準備の真っ最中でございます。
月に一度オープンして、ガブリエルガブリエラ・武盾一郎・ポオエヤヨの作品を展示販売するという、私からしてみたら大いなる船出です。

▶︎ 2019年11月23日(土)13〜18時《ギャラリー13月世大使館》OPEN!

常設の展示販売だけでなく企画展も催します。




お時間ございましたらぜひ、埼玉県上尾市までお越しくださいませ!


ギャラリー・オープンはそもそも「“Life is Art. Art is Life.”ならば、暮らしている場所とアートをしてる場所は、同じにした方がいいのかなあ」と思ったところから始まりました。
「生活の場=創造の場=発表の場」にしたいと考えたのです。

と言うと聞こえが良いですが、レンタルや賃貸でやるお金がなく、やり方も分からない、アートの業界にコネがなく営業の仕方も分からない、などのしょうもない状況で思い付いた、というのもあります。

また、インディーズやDIYな発想がなんとなく身近にあった、というのもあります。
インディーズ
DIY


うまく行けば嬉しいし、うまく行かなくても「普通の自宅」に戻るだけです。まあ、でも「アートで食う」と宣言したので、うまく行くように知恵を絞ろうと思ってます。
▶︎ 宣言:私の目標は自分のアートだけで食べていくことです


「できるところから始める」ことができて、本当に幸運だなあと思っています。



●ガブリエルガブリエラ ─ひとつの画面をふたりで描く─

《ガブリエルガブリエラ》とは、わたくし武 盾一郎とポオ エ ヤヨさんの二人からなるアート・ユニットです。制作テーマは一貫していて《13月世の物語》です。

《13月世》とは、この世という「12月世」と織り成すもうひとつの世界で、妖精や精霊や霊魂といった、目に見えない存在を描き出します。ひとことで言えば「ファンタジー」です。

《物語絵》と名付けたタブロー(平面)作品と、《呪薬》と表記したジュエリー作品を中心に制作し、展示・販売しています。

《物語絵》はその名の通り、絵本などの物語の表紙や挿絵と同様で、『13月世の物語』の、とある場面や象徴的なシーンを描いています。

《物語絵》の特徴として、「ひとつの画面をふたりで描いている」ことがあげられます。

今回は新作2点を発表しますが、もちろんこれらも二人で描いてます。



例えば、会田誠さんとか村上隆さんとか、個人作家名ですが実際にはスタッフが描いていることはよくあります。アニメや漫画もそうですよね。

アシスタントや外注的なものではなく、対等なコラボレーションとして画面で混ざり合う描き方は、私の知る限りでは丸木位里・俊くらいで、結構珍しいことだと思っています。

原爆の図 丸木美術館


現代美術の文脈から言えば、別に作品は自分の手で作らなくてもいいのですが、これからのAI化時代、ひるがえって「その人の身体から生まれるもの」が意味と価値を持つはずで、ひとつの画面に溶け合うふたりの筆が、ガブリエルガブリエラの「売り」になったらいいなあと思ってます。


●呪薬(ジュエリー)について

《呪薬》とは、ガブリエルガブリエラとして制作されたジュエリーのことで、ポオ エ ヤヨさんが作ります。この《呪薬》にも背景となる物語があります。

13月世の《月蜉蝣のガブリエラ》は好奇心旺盛な精霊で、「思いがけない靴(オンテンパールの靴)」を履いて、思いがけない場所に飛んで行くのが大好きです。

月蜉蝣のガブリエラ
《思いがけない靴》を履いて思いがけないところに行き
誰とでも仲良しになる<月蜉蝣のガブリエラ>
13月世に伝わる呪文「トゥクル・ティクル・ポロン」を唱え
空の輝きや美しいもの・植物等を宝もの(宝石)に変える
https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2016/12/blog-post_2.html

そこで見つけた素敵なもの、例えば、羽をくすぐる和らい風や木漏れ日が照らし出す光の粒や、どんぐりの実やお花などを見つけると、「トゥクル・ティクル・ポロン」と呪文を唱えます。するとそれらは宝石に変わります。


ガブリエラはそれらを持ち帰り、ポオ エ ヤヨさんに渡します。猫がトカゲをくわえて持って来るという感じでしょうか。

そこでヤヨさんは、ガブリエラから渡された宝石を使って、ジュエリー作品を組み立てるのです。

《月蜉蝣のガブリエラ》が13月世大使館にやって来たツイートです。

この一連の物語が《呪薬》の基本的な背景としてあります。

また、ネックレスやイヤリングなどの装身具は、もともと装飾というよりも呪術的なものだったので、原初的な意味合いに戻すという意味で《呪薬》と表記した、というのもあります。

“装身具は、外敵から身を守る目的で、魔力があるとされる物を常時身につけたのが始まりであり、装身目的ではなく呪術的な意味合いを持っていた。”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%85%E8%BA%AB%E5%85%B7

そしてさらに《呪薬》一点一点にそれぞれの物語があります。


●新作呪薬『ロザモンドの薔薇』の物語

例えば、新作呪薬『ロザモンドの薔薇 チョーカーネックレス』ですが、この作品には詩が添えられています。


永遠の薔薇の君“ロザモンド”

光の中で その香しさは蘇り

愛する時と再逢する

ロザモンドの薔薇 チョーカーネックレス


“ロザモンド”とは、ギャラリー《13月世大使館》オープン記念で開催される『アリス・エイリアンと金色の午後』展の物語の舞台となる「ロザモンド聖堂」のことを示しています。

「ロザモンド聖堂」とは宇宙の記憶が創る雲の上の蜃気楼で、その舞台を背景に光の如く姿を現す異邦の少女《アリス・エイリアン》の物語が繰り広げられます。

「宇宙の記憶が創る雲の上の蜃気楼」って、ちょっと訳わからないですよね。蜃気楼とは知っての通り、空気の温度差によって光が曲がり、建物が上に伸びたり宙に浮いたりして見える現象です。

空気という見えないものが作り出す蜃気楼のように、「宇宙の記憶」という見えないものが作り出す蜃気楼があってもいいのではないだろうか。その一つが「ロザモンド聖堂」である、ということなんです。

「エーテル」や「アカシックレコード」という言葉があります。もちろん科学的ではありませんが、とても魅力的で神秘的な概念です。そんな感じで「ロザモンド聖堂」がある、と想像していただければと思います。
エーテル
アカシックレコード


《アリス・エイリアン》とは、もちろんルイス・キャロルの『不思議な国のアリス』をモチーフとしています。ご存知のように少女アリスが不思議な国に迷い込むお話です。

私も好きな物語なのですが、なんとなくふと思ったのです。物語の中のアリスはとても受動的なんですよね。アリスは別に冒険がしたくて不思議な国を体験してるわけではないのです。「アリスが受動的に異邦にワープして恐怖体験をする」という、結構恐いお話なのです。これはひょっとしたら男性(作者)が持つ「(少)女は受動的であれ」という、無意識的願望なのではないだろうか。

そこでガブリエルガブリエラでは、このアリスの設定を逆さまにして「能動的に行動する異邦の少女(エイリアン)」にして物語を展開させました。異邦に連れて行かれるのではなく、アリス自身が異邦人なのです。

ざっくり言えば「行動する陽気なマイノリティ」です。

この《アリス・エイリアン》は、13月世にもやって来るので目撃情報がちらほらあって、13月世では噂になっています。



と、ここまで《アリス・エイリアン》に関するお話でした。

これからが、新作呪薬のタイトルと詩に登場する“ロザモンド”という言葉の謎に、ちょっとずつ迫っていこうと思います。


●アリスは行動する陽気なマイノリティで、かつ盗賊である

実はこのアリス、盗賊なんです。アリスは古今東西に渡って宝物を盗み、蜃気楼でできた「ロザモンド聖堂」に陳列・保管しているのです。

今なお見つからない名画、進化のミッシングリンクの化石、ニコラ・テスラの永久機関の設計図、呪われた宝石ホープダイヤモンドのもう片方、オーパーツ、幸せの青い鳥、UMA(未確認動物)などがコレクションされています。

「ロザモンド聖堂」の中は迷宮になっています。一度入ったら、二度と出て来られないといわれています。

なんでそんな作りになっているのか?
そしてロザモンドとは一体なんなのか?


●1862年7月4日「黄金の午後」の謎

話は「不思議の国のアリス」が生まれた場面に飛びます。

1862年7月4日。ルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンは、かねてから親しく付き合っていたリデル家の三姉妹、「ロリーナ(13歳)」「アリス(10歳)」「イーディス(8歳)」、そして大学の同僚ロビンスン・ダックワースとともに、アイシス川(テムズ川)をオックスフォード近郊フォーリー橋から約7〜8kmほど上流の、ゴッドストゥ村までボートで遡るピクニックに出かけます。下るんじゃなくて遡るんです。

その間、ドジソンは三姉妹でお気に入りだったアリスのために、「アリス」という名の少女の物語を即興で語って聞かせたのでした。これが名作「不思議の国のアリス」の誕生の瞬間です。

この夏の日の午後をドジソンは、“The Golden Afternoon”と書きます。よっぽど美しい時間だったのでしょうね。

その終着点であるゴッドストゥ村ですが、そこには今は廃墟となった「ゴッドストゥ尼僧院」があります。

ここでちょっと不思議な事実があります。なんと、1862年7月4日のオックスフォードの天気は悪く、雨模様だったことが分かってるそうなんです。

悪天候の中、ボートで川を7キロも上流に向かって漕ぐようなことをするでしょうか? しかも子供を乗せて。

いや、むしろ子供だから、そんなのはへっちゃらだったかも知れません。厳しく躾けられているが故に、やんちゃしたい好奇心旺盛な良家のお嬢様三姉妹にせがまれて、ボートを出したという事は充分に有り得る。でも、どうして晴天をイメージさせる「黄金」なのか? ドジソンの心の中はまさに黄金だった、その気持ちが名作を生んだ、のだろうか。。。
参照:http://www.alice-it.com/wonderouserland/chapter1.html

ここで不思議な点をまとめます。

・雨模様なのに「黄金」の午後
・川を遡った終着点ゴッドストゥ村にある廃墟となった尼僧院
・『不思議の国のアリス』に出てくるあの印象的な迷路
・「ロザモンド」とは?

これらを繋げる物語をこれから紡いで行くことにしましょう。


●ゴッドストゥ尼僧院

オックスフォードから川を遡って、ゴッドストゥ村に着いたドジソンとリデル三姉妹たち。遡ったのは「時間」だったのです。

ゴッドストゥ尼僧院に着くと建物は立派に建っていて、祭壇の真正面にはひとつの大きなお墓がありました。墓跡に刻まれた名前は「ロザモンド・クリフォード」。やっと出てきました「ロザモンド」。女性の名前だったのです。


時は12世紀。

ロザモンド・クリフォード、通称「麗しのロザモンド」は絶世の美女。あまりにも美しいので、時の権力者ヘンリー2世(プランタジネット朝初代イングランド国王)の目に止まります。

ところが、というか当たり前というか、ヘンリー2世には妻がいます。妻はアリエノール・ダキテーヌ(英:エリナー・オブ・アクイテイン)。フランスの王妃だった彼女は、ヘンリー2世より11歳上でした。

そこに登場するのが、音に聞く絶世の美女「麗しのロザモンド」、その時なんと10代。

「どこのエロ小説の設定だ!」とツッコミを入れてしまいそうになりますが、ここまではどうやら事実のようです。でも、すごいシチュエーションですよね、これ。

ヘンリー2世はロザモンドにぞっこん惚れ込み、妾にします。といっても、何人も愛人はいたのだと思います。この時代の慣わし、みたいな。

しかし、というか当然というか、妻のアリエノールの嫉妬の目は厳しかったようです。これでは思うように密通できません。でもそこはなんといっても王。王家の猟銃地であるウッドストック(ゴッドストゥより少し北)に離宮を建てて、ロザモンドを幽閉するのです。しかも、ロザモンドが見つからないように迷宮にして。……すごいです。

獣を撃ち殺し、迷路を辿り、閉じ込められている「麗しのロザモンド」に会って密通する。何かのゲームソフトみたいですね。

ここに「迷路」が登場してくるのです。そして迷路の辿り方がまた面白いのです。入口からロザモンドの部屋までの迷路に、糸を這わせておいてそれを辿る、というものなのです。なんだか神話みたいですね。これは作り話かも知れませんが、なんともロマンチックな感じです。

ところが、とうとう妻に逢瀬の離宮の迷路の糸が見つかってしまいます。糸を辿ってアリエノールはロザモンドの部屋を見つけ出し、ロザモンドに詰め寄ります。

「この剣で死ぬのと、この毒薬で死ぬのと、どっちを選ぶ?」と。
(いやそれどっちも死ぬじゃん!)

ロザモンドは毒薬を飲んで命を絶ったそうです。というのはどうやら作り話のようですが、いずれにせよロザモンドは亡くなります。そのことに妻アリエノールが関わっていた疑いはあるようです。
享年26歳。若すぎます。

ロザモンドはゴッドストゥ尼僧院に埋葬されました。祭壇の真正面に。特別な扱いだったのでしょう。地元の人びとは、愛する人をひたすら待ち続けた彼女に敬意を表して、花やろうそくを供えたそうです。ヘンリー2世も彼女の命日には盛大に薔薇を手向けたそうです。

「ロザモンド」とは「世界の薔薇」という意味です。出来すぎた話ですよね。現代の感覚だとちょっと分からないところがありますが、でも、二人は本当に愛し合っていたのでしょう。きっと。。。


ところがここで話は終わりません。

「教会に愛人を埋葬するとは何事だ!」とリンカン司教が怒るのです。
(え? ここで突然知らないキャラ乱入?)

ヘンリー2世の死後、「売春婦の墓は外へ」と宣言、ロザモンドのお墓は掘り起こされ遺棄されます。

なんで突然「リンカン司教」とかいうのが出てきて、お墓を撤去なんてできるの? と疑問に思ったのですが、当時は絶大な力を持っていたようです。ゴッドストゥ尼僧院も、リンカン司教区に属していたのでしょうね、命令は絶対だったのだと思います。

参照:“リンカン司教は、中世にはイングランドの中でも屈指の力を持っていた。イングランド内の修道院の半数以上がリンカン司教区に属しており、多額の寄付も得ていた”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)

そして、この墓の掘り起こしなのですが、なんとヘンリー2世の妻アリエノールの指示だったことが分かっているようなのです。死んでもなお愛され続けている「麗しのロザモンド」、許せなかったのでしょう。。。

その後、ロザモンドの遺体もお墓も行方不明のままになっています。言い伝えだけがあります。「秘密の通路、“迷路”を抜けた先にある塔の足下に”世界の薔薇(ロザモンド)”は眠っている」

参照:
麗しのロザムンド
イングランド王ヘンリー2世愛妾 ロザモンド
イングランド王ヘンリー2世妃 エリナー
世界史上最も放置された愛妾 ロザモンド・クリフォード



●『アリス・エイリアンと金色の午後』展

この「ロザモンド」の想念が、宇宙の記憶の蜃気楼となって立ち現れたのが、「ロザモンド聖堂」です。

《アリス・エイリアン》は、きっとロザモンドのお墓と亡骸を盗んでいます。そして「ロザモンド聖堂」の中、「迷路を抜けた先にある塔の足元」に、美しい姿のまま大切にしまっていることでしょう。

ところで、川を遡ってゴッドストゥ村に来たドジソンとアリス3姉妹のご一行ですが、尼僧院の前に立っています。ドジソンは祭壇正面のロザモンド・クリフォードのお墓にまつわる、そんな物語を見たのです。

なぜドジソンはタイムワープをしてしまったのか。実はその時、《13月世》の《金色野原》に入ったからなのでした。

“13月世の入り口に広がる金色野原は
12月世・霧の國・様々な時間に繋がっており
その入り口は世界中に点在します
入り口の兆しとして金色野原の綿毛・黄金虫が顕れると謂われています”
▶︎ https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2016/04/blog-post.html


13月世の入口には金色野原が広がっています。それは時を超え、場所を超え、どこにでも現れます。なので金色野原は、通り抜けるとタイムトンネル効果になることがあるのです。

ドジソンたちが川を遡っている時、偶然なのか必然なのか、13月世の入口の金色野原を通り抜け、遥か昔のゴッドストゥ尼僧院に行き、ロザモンド・クリフォードの思念に触れたのでした。

ふとドジソンが気が付くと、ゴッドストゥ尼僧院には祭壇もお墓もなく、知っての通りの廃墟でした。でもそこで印象に残った「ロザモンドの離宮の迷路」を『不思議な国のアリス』に導入し、13月世の金色野原に入った光景を「黄金の午後」と序詞に書いたのでした。

以上が、新作呪薬『ロザモンドの薔薇 チョーカーネックレス』の背後にある物語でした。楽しんでいただけたら幸いです。最後にもう一度『ロザモンドの薔薇』の詩をどうぞ。


永遠の薔薇の君 “ロザモンド”

光の中で その香しさは蘇り

愛する時と再逢する



(つづく)


【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/頑張りました】

『不思議の国のアリス』はマニアがいっぱいいるので、モチーフとするのは結構勇気要ります。でも『アナーキー・イン・ザ・UK』のように、散々コピーされてもなおカバーしがいのある愛されてる曲のように、アリスのミームは続いて行くのだと思います。
チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンに敬意を表して。

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日刊デジタルクリエイターズ:羽化の作法[96]現在編 ギャラリー13月世大使館オープンします!/武 盾一郎より

【羽化の作法 95】現在編 目の前の景色は本当にこの姿なのか?

近所のスーパーに歩いて買い物してる時とか、散歩とかしてる時によく思うんです。

「この目に映っているこの風景は本当はこうじゃないんだろうなあ」って。

何かにぶつかって反射してきた光の、ほんのごく一部を目で受信して脳で描像して、それを世界の姿だと思っているわけですから。

例えば、反射する光ではなくて物質や生物が発する光を描像したら、違う世界が見えそうですよね。

ちょっと意外な感じがしますが、私たちはみな発光しています。物体もです。反射した光よりもそれ自身が発する光を捉えた方が、「存在の本当の姿」に近い感じしませんか? では、どのような見え方になるのかというと、サーマルカメラみたいな感じになるのかもしれません。


〈サーマルカメラには、撮影の為の光源が一切必要ありません。通常のカメラは、物体に当たって跳ね返った光を捉えることで、映像を撮影しています。そのため、撮影には必ず光源が必要となり、その光源が少なければ少ないほど、ハッキリとした映像を映すことは難しくなります。

しかし、サーマルカメラが捉える遠赤外線は映したい物体自身が発している光の為、映像を映すのに一切の光源を必要としません。つまりサーマルカメラは、一切の光源が無い真っ暗闇でも、反対に逆光など明るすぎる場所でも、関わりなく安定して映像を撮影することができます。〉
https://systemk-camera.jp/camera-blog/knowledge/thermal.php

ちょっと、思ったより神秘的な光景にならない感じですが。でも、これで世界を描像できたら、夜でも行動できたのにね。しかし、我々ホモ・サピエンスはこの機能を搭載しせんでした。夜目が効いて他人のすかしっ屁が見えても、種の保存には役に立たなかったからでしょうかね。

「Farts on Thermal Camera - People caught farting!」


また、電磁波じゃなくて音波を受信して、空間を描像する脳だったらどんな世界なんだろう? それはコウモリやイルカの世界ですよね。

「エコーロケーション」
〈動物が音や超音波を発し、その反響によって物体の距離・方向・大きさなど
を知ること。コウモリ・イルカ・マッコウクジラなどで知られている。〉
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-444407

夕焼けが静まった薄暗がりの中、すぐそばの鴨川沿いの道ばたで、コウモリが飛んでいるのをよく見かけます。同じ場所にいるコウモリと私。コウモリさんはどんな世界を見てるのでしょう。

嬉しいことにエコーロケーションは、私たちサピエンスにも備わっています。習得するのに訓練が必要なようですけど、私にもできるだろうか?

「一部の視覚障害者は、自ら発した「音の反射」から景色を“見る”ことができる──そのメカニズムが明らかに」
https://wired.jp/2017/10/21/expert-human-echolocator/

手の届かない空間を音で描像するエコロケーション、とても興味深いです。また、物体や人や樹木など、触れるものを叩いて音だけで描像する世界も、目で見る世界とは異なる描像になりそうですよね。

電磁波ではなく音で描像された世界に棲む場合、「音楽」はどんな存在になるのでしょう?

それから、すべての物質は小さなエネルギーのひもでできているとするならば、今見えているバラエティーに富んだ光景の正体は、ひもの振動だということになります。

超弦理論
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%BC%A6%E7%90%86%E8%AB%96

本当にあるのは、「鉄筋コンクリート」とか「木材」とか「アスファルト」とか「植物」とか「鳥」とか「青空」じゃなくて、「ひもが震えてる」わけで「波」があるだけなんです。そう思うとなんか不気味で怖くないですか?

私の正体も「震えるひも」で、波の複合体なんです。この宇宙はひもが震えているだけで、目に見えている美しい光景は、私たちサピエンスの脳が盛りに盛ってインスタ映えさせてくれた、「仮初めの姿」に過ぎないのかも知れません。


手塚治虫の漫画『火の鳥 5巻 復活編』を思い出します。

「2482年のある日 ひとりの少年がエア・カーから墜落死した…」から始まるこの物語の主人公レオナは手術で生き返るのですが、人間が泥の塊のような岩に見えてしまうのです。面白いことに手触りも土くれに感じるのです。彼の主治医のニールセン博士は「もしそうだとするときみが狂ってるんだ…」と言い、手術をやり直します。それでもレオナには人間が人間に見えず、今度はトゲトゲした無機物に見えてしまうのです。そこで博士は言います。

「やっぱりそうか レオナ君 気の毒だがその原因は人工頭脳にあるらしいな なにしろ小脳全部と大脳の大半を人工頭脳と交換されたのは……前例がないのでね」

いやこれ無責任過ぎるだろ!って突っ込みたくなるのですが、そこでレオナがただ一人人間に見えたのが、ロボットの「チヒロ61298号」だったのです。

それから二人は恋に堕ちて云々〜と続くのですが、その先は壮大で切ない物語が繰り広げられますので、読んだことのない方は是非『火の鳥』全11巻+別巻をすべて読むことを強くおすすめします。


話を元に戻しますと、人間側の姿は何も変わらないけど、脳が変わると泥の塊にもトゲトゲした無機物にも見えたりするのです。つまり、私たちが見ている人間の姿も脳がそのように見せてるだけで本当のところは分からない、という設定がここにはあります。

地球上の生物にとってこの星は同じ星ですが、生物種が違えば見えている風景も当然違っているのでしょう。同じ人間でも、親しい人ですら同じ景色を前にして「まるで違う情景」を感じていたりするものです。

なので、支離滅裂かも知れませんが、「脳で創作していない生の本当の風景の姿を見てみたい」と思ってしまうのです。脳がないと見えないので無理なんだけど。


●脳がなくても見えるのか?

でも待てよ、植物に脳はない。植物は外の景色はまるで見えていないのだろうか? そんなこともない。まるで周囲が見えてるかのような「クラウン・シャイネス」という現象があります。


『植物すげぇ!!木々の葉がお互いに譲り合った結果、空が割れたように見える「クラウン・シャイネス」現象とは?』
http://karapaia.com/archives/52200866.html

「これは樹冠が重なり合うことなく、空間を分け合う、多くの樹木が同時に成長した時にのみ起こる現象だそうだ。お互いの葉が重ならないように、『どうぞ、どうぞどうぞ』と譲り合いながら成長していく。この現象は1920年代から科学者により議論されていたが、いまだその理由は十分に解き明かされていない。」

これ、木々がコミュニケーションを取っているのは確かですよね。

一体どんな方法で? 素人が思い付くのは
1・やっぱり見えている(電磁波を感知している)
2・葉っぱから物質を放出して受け取っている(嗅覚みたいな)
3・葉っぱが揺れ擦れる時の音とか何らかの(超)音波を発して受け取っている(聴覚みたいな)
4・葉っぱが揺れる時の風を感知してる(触覚的な)
5・(気ってなんだか分からないけど)気を発して受け取っている(木だけに)

私が何分か考えて思い付いた、この中のどれかが正解だったら、もう解き明かされてますよね(笑

一体どんなメカニズムなのか、それが分かる日が近いうちに来ることを期待しましょう。

続けて植物の話を続けます。で、目の起源は植物になるらしいのです。


「光合成をする遺伝子がプランクトンに移動して最初の“目”が誕生した!」そうである。

『動物の目の起源は、光を感知する植物プランクトンの遺伝子が動物に乗り移った「遺伝子の水平移行」 #又吉直樹のヘウレーカ』
https://togetter.com/li/1275554

光合成が目の起源ってのは、なんだか壮大な感じしますよね。

植物が電磁波を感知することは確かです。では、植物には世界が見えているのだろうか?

光を感じるセンサーがあっても、それらを描像する脳がないと「見える」とは呼べないのだろうか。そうすると脳のない植物に意識は芽生えそうにないが、どうもそんな気がしない。果たしてどうなんだろうか?

電磁波を感知する器官が目だとすると、皮膚だって太陽が当たったところだけ暑く感じるので、ちゃんと電磁波を感知してる。ってことは、皮膚もある意味「目」っぽい。私が世界と対峙する時、その風景を目玉だけで見ているわけではなく、全身の皮膚でも見ている。

本当は「全身で見て」「全身で聞いている」。世界は私の全身。

てことは、ひょっとしたら目の前に広がる風景は《私》ってことなのか?

私はあなた。あなたは私。。。

そんな考えごとをしてると、気が付いたらスーパーでシュークリームを買っていたりするんです。でもちゃんと「20%引き」のを選んでるので、多分まだ大丈夫。(つづく)


【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/飲酒復活】

◎《ギャラリー13月世大使館》ついにOPEN!!
日時:2019年11月23日(土)13〜18時

ガブリエルガブリエラ(武盾一郎×ポオエヤヨ)が月に一日だけ開廊する《ギャラリー13月世大使館》新作絵画・呪薬(ジュエリー)、あわせて旧作品・ソロ作品を展示販売いたし
ます!
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【羽化の作法 94】現在編 台風19号に龍を感じた

台風被害にあわれたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
一日も早く、いつもの暮らしに戻れますように。

私どもは幸い無事で、ホッと胸をなでおろしたところです。ポオエヤヨさんと「13月世大使館」の展示シミュレーションをして、「頑張るぞ!」と日々奮闘しているところに台風19号直撃のニュース。

「こんな時に限って!」と思ったのでした。この前の9月9日の台風15号でも、まさに直撃されてる最中に牛乳配達に出たのですから、今年は台風の当たり年です。


●台風15号

台風15号の時は、配達に出かける前とても不安で怖くなりました。台風に突っ込んでいくわけですから。起きた時はまだそれほどでもなく、配達中ピークに達し、配達が終わる頃には晴れていました。

ヘトヘトになってセンターに戻ってくると、私と同年齢の男性配達員は「台風、たいしたことなかったっすね」と、すずしげな表情で話しかけてきました。そしてセンター所長よりも長く勤めているベテラン女性配達員は、「台風ちょっと興奮しちゃったよね」と、むしろ楽しんでいた様子で面食らいました。

「台風で興奮するって子どもの心かよ!」と内心ツッコミを入れつつも、まだ強い風と晴れあがった空に、髪をなびかせた彼女が眩しく見えたのでした。

ボロ雑巾のようにセンターに戻って来た私は、雨風による物理的な身体疲労よりも、台風を怖がるメンタルで消耗していたのです。この差は人生における幸・不幸を分けてしまうのではないだろうか?


●台風19号

なので、今回の台風19号では、不安に陥らないようにしようと思ったのですが、ニュースやSNSが、煽る、煽る。ちょっと心配になったけど、「こういうのってみんな大袈裟に言うものだし、それにここら辺は台風被害はほとんどない地域だし、大丈夫」と思い込もうと努めました。

一方、ポオエヤヨさんもとても台風を怖がっていて、10月11日の打合せの日、彼女の自宅まで車で迎えに行くと、段ボールを抱えて出てきます。「ギャラリーの窓に貼ろう」と。

「そこまでやらなくても大丈夫ではないのかなあ?」と思ったけど、備えあれば憂いなし。さすが気が利くなあと、展示シミュレーションと打合せの後に、ギャラリーの窓に養生テープを貼り、段ボールで塞ぎました。

そして二人で、台風の被害がないよう《影の棚》にお祈りを捧げました。


《影の棚》13月世の影がこちらの世界(12月世)に染み出して出来た棚。結界。影を伝って移動するチェーニ様はこの棚から私たちの世界にやってきます。

チェーニ参照:チェーニのうた
https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2015/01/13.html

そして12日、いよいよ台風がやって来ます。雨も強くなって来た午前10時半ごろに、ヤヨさんから連絡が来ます。ギャラリーに置いてあるアンティークのソファ『チェーニ様のソファ』を、応接間に移動させて欲しい、と。




ギャラリーと応接間は繋がっているのですが、応接間の方が床が45cmくらい高いのです。




家のすぐ近くには鴨川が流れていて、もし氾濫してギャラリーに浸水したら、ソファはオシャカです。

大分昔ですが鴨川は治水工事をしました。それ以来氾濫は一度もありません。だから大丈夫だと思っていました。

しかもソファは重くて長く、二人がかりでないと持ち上がりません。

しかし「鴨川氾濫するのかなあ?」と段々と不安になってきました。二階から川を眺めてみると、すでにかなり増水していました。

また、ギャラリー部分はテラスハウスにくっつけて、増設したプレハブみたいな小屋です。なので、超強風ならこの小屋ごと吹っ飛んでしまう可能性もなきにしも非ずなんだと、この時初めてそう思いました。




この台風で、リフォームやアンティーク家具がパーになる可能性もあるのか。牛乳配達でコツコツ貯めたお金と、親父の遺産をなげうった「13月世大使館」が始まる前になくなるのか。一旦そう思うと、そうなったらそうなったで、別に構わない気にもなってきたのです。

なので私は、「大丈夫だよ。それにソファ持ち上がらないし。浸水したらしたで、それも神の思し召しだから」と返答したのですが、ヤヨさんは引き下がりませんでした。それは天災に対する合理的な判断というよりも、台風に対する不安と恐怖に突き動かされている感じでした。

仕方ないのでひとりで、ソファをなんとか応接間にズリ上げました。「きっと普通の男ならもっと簡単に持ち上げるんだろうなあ」とか思いながら。

応接間に移動したソファの画像をヤヨさんに送るとすっかり安心したようでした。私は「やれやれ」という気持ちでした。

ところが、それによって鴨川が氾濫して浸水するというイメージが、リアルに浮かんで来て、ものすごく怖くなってきたのです。

気圧も低くなってきたのか、ぐったりしてしばらく横になるのでした。

しばらくすると、ヤヨさんから再び連絡が来て、同じ市内でも浸水危険の少ないヤヨさん家に避難しにきたらと呼びかけて貰ったのですが、もし台風でギャラリーが崩壊するとしたら、むしろそれを見届けたいと思い、応接間で過ごすことにしました。

とは言うものの、台風の恐怖はストレスでした。そこで湯船に浸かることにしました。




私はいつもお風呂に入る時、100均で買った防水ケースにiPhoneを入れて湯船に浸かります。ちょうどそこに、群馬に暮らす母からライン電話がかかってきて、まくしたてます。

「呑気に風呂なんかに入っている場合か! 今すぐ避難できるようにしておきなさい!」

今から思えば、母も不安だったのだろうと可哀想に思いますが、リアルタイムではうざいことこの上ない。「心配しなくて大丈夫だよ!」と、言い返すようになだめたのでした。

お風呂から上がると少し落ち着いたのですが、仕事は手につきませんでした。

夜の10時頃に警戒レベル5の通知がiPhoneに届きました。



むしろこの警報でびびるんですよ。

なんとなくそわそわしながら時間をやり過ごしたのですが、鴨川が氾濫したり、何かが飛んできて窓が割れたりすることなく、夜11時に頃には台風は通り過ぎた感じでした。



やがて雨と風の音は静かになり、替わりに虫の声が聞こえてきました。外に出てみると空気はモワッとしてましたが、空は晴れ渡り綺麗な月が出ていました。




●龍を感じた

今回の台風19号は、なぜか「龍」に感じました。風はまるで龍の鳴き声のように聞こえ、何かを伝えているかのようでした。

初めて龍を生々しく感じたのは、東日本大地震後のボランティアに出かけた時でした。寝泊まりしていた公民館で、幾度となく余震がありました。その時に地中を駆け抜けて行く龍の姿がありありと思い浮かんだのです。

「地震って生きものなんだ」って思ったのです。(想像上の生きものだけど)

上空の方で轟々と風が鳴っている時、「ああ、これはまさしく龍神さまだなあ」って思ったら、台風に対する恐怖の中にふと安堵を覚えました。

人間にとって自然はやっぱり怖い。その恐怖心を静めるために、幻獣は創られたのかも知れない。想像力には「心の回復」という、重要な機能があるんだろうなあと思ったのでした。

こういった想像力の使い方で、表現を発展させて行きたいです。


【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/台風で太る】

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