ところで、あなたは今年の抱負はなんだったのか覚えてますか?
自分でもすっかり忘れてたので、ちょっと確認してみました。
1・勉強する
2・ネットの活用をちゃんとする
3・元気!
何を思ってこんな抱負にしたのかも思い出せません。ちゃんとできたかも微妙です(苦笑)
3の「元気!」だけはちゃんと遂行できたかな、と思いましたが、そういえば今年、手術で入院したのでした。ただそれは、二年近く嗅覚が戻らないから思い切って手術に踏み切った入院なので、総じて元気だったと言えるでしょう。
掲げた抱負は忘れてしまってたのですが、ざっくりした印象ではとても良い年でした。それは物事を楽観的に捉えるられるようになってきた成果かもしれませんが、実際に前進してると思うのです。多分。
twilogでツイートを振り返ってみると色々思い出します。便利ですねツイログ。
●いくつもあった初挑戦
2018年1月は高校の同窓会に出席しました。私のような自称芸術家なんて、他にいないだろうと思って気が引けていたのですが、思い切って参加してみたのです。これがきっかけで「猫肖像画」の依頼が来ました。
リクエストは線譜のようなモノクロではなくて、着彩にして欲しいとのことでした。大きさも線譜で描いていたサイズよりも大きい。
一瞬戸惑いましたが、久しぶりにキャンバスにアクリル絵の具で描くことにしました。これには相当時間がかかりました。画材がいつもと違うので、思うように描けなかったり、サイズも質感も今まで通りではないので、試行錯誤を繰り返しました。
しかし、「着彩線譜を描けるようになる」目標を掲げていたので、ちょうどいいキッカケとなりました。いつもそうなのですが、「思いもよらない形」で目標に近づく偶然が訪れるのです。縁とは不思議ですね。本当に有り難いです。
2月にはいつも参加させていただいてる、代官山アートラッシュに出展します。今年はアートラッシュに3回も出品しました。
また、「Casie(かしえ)」という絵画レンタルのサービスに、2017年10月に登録したのですが、今年の2月にCasie主催のオークションに出展しました。初の試みでしたが、ありがたいことに出品作品は完売致しました。
「Casie(かしえ)」のWEBサイトの所属作家インタビューに、私のページがあります。
https://casie.jp/artist_junichirotake/
そして、今までアトリエとして使っていた「建て増し小屋」をショップにしようと改築を始めました。中断してしまいましたが、ようやく地元のリフォーム会社アイプロさんにお願いして、工事を終わらせる目処が立ちました。
経緯は前回デジクリ記事にあります。
羽化の作法[74]現在編 13月世とガブリエルガブリエラ
自宅をギャラリーにすることは前からやりたかったことで、2012年に「自宅オープンアトリエ・世界征服研究所」として自称オープンしました。そのことが2012年2月のデジクリに書いてあります。
武&山根の展覧会レビュー 特別編 こうして自宅がオープンアトリエになった
実際には「たまに知り合いが来て飲む」というものだったのですが(笑)、それでも当時はそれがオープンアトリエだと思っていたのです。まずは自宅に人を呼ぶところからですからね。
そして今度は、ポオ エ ヤヨさんとのユニット「ガブリエルガブリエラ」で運営します。いよいよ「人を呼ぶ」の次のステップ、「場を回して運営する」を実践する感じで、本当にやりたかったことに近づいてるんだなあと実感します。
3月に好酸球性副鼻腔炎で入院します。そのことはデジクリにも書きました。
羽化の作法[58]入院と13月世大使館工事
そして、今年の三大ニュースの一つ、上のデジクリ記事にも書いてあるのですが、『詩とファンタジー2017』賞イラストレーション部門・優秀賞に『仔猫タムの誕生』が選ばれたのでした。
「ネズミに恋したネコのタムちゃん」シリーズ 線譜『子猫タムの誕生』 26×26cm ペン画 2017年 あるところに大きなお屋敷でひとり暮らしていた老人が野良猫を拾って来ました。 しばらくして野良猫に赤ちゃんが生まれました。 |
授賞の電話を受け取るというのも初体験でした。しかも、入院初日というのがちょっとマヌケな感じです。そして、なんと「詩とファンタジー」は休刊してしまうという、嬉しいんだか残念なんだか分からないようなオチもありました。
4月。前年に依頼されていた肖像画線譜、『ルミエットの夜想曲』が完成しました。
線譜『ルミエットの夜想曲』 φ210mm ペン画 2018年 |
依頼で誰かを描いたことがなかったので、これも初挑戦でした。人体の登場する線譜の最高峰を描く意気込みで挑みました。ご依頼主様にも喜んでいただけたようで、嬉しかったです。
武盾一郎さん @Take_J の描いてくださったわたし(ルミエット)が、ただただ美しく、あまりにも尊く、其れでいて此の懐かしいわたし(ルミエット)自身に他ならず…衝撃と感動が大きすぎて語彙が大幅に逸失しております…。— ルミエット (@lumi_anje) 2018年5月3日
5月。参宮橋Picaresqueギャラリーに納品している線譜が、ようやく久々に売れました。胸のつかえが取れたような晴れやかな気持ちになりました。
— 武 盾一郎【線譜】音楽線画 (@Take_J) 2018年5月30日
また、「タイムバンク」のリワード申請で、ヴァイオリンケースに線譜を描くことになりました。
いままでヴァイオリンケースに描いたことはなかったのですが、とても「線譜」らしいと思い、緊張しつつも張り切って制作しました。かつて布用ペンで服に描いてたことがあったので、過去の「売れない制作」が役にも立ちました。
6月にリワード申請した方から、ヴァイオリンとの写真を送って頂いたのが、以下の画像です。
専門家・武 盾一郎さん( @Take_J )のリワードで作成したバイオリンケースの写真をユーザー様から頂きました!線譜画の装飾がとてもきれいですね。#タイムバンク #timebank #リワード #線譜画 pic.twitter.com/HodwmHfneT— タイムバンク【公式】 (@timebank_pr) 2018年6月26日
続けてタイムバンクのリワード申請が来て、スニーカーにも線譜を描きました。
スニーカー線譜 2018年 |
7月。今年の三大ニュースの二つ目が個展開催です。参宮橋Picaresqueギャラリーでの初個展『0.03』を開催しました。6月30日〜7月29日。デジクリでも書いてます。
羽化の作法[65]現在編 瞑想の続きと個展『0.03』
そして同月、今年三大ニュースの三つ目が来ます。
『構造素子』で第五回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した樋口恭介さんから、「小説すばる」に掲載する新作短編『輪ゴム飛ばし師』の扉絵を描いて欲しいと、ツイッターDMで連絡が届きました。
樋口さんとはツイッターで出会いました。以前に彼のノイズ音楽を私が気に入ってツイートしたのを覚えていてくれて、それが縁での依頼でした。
当時、彼はまだ小説を発表してなかったようです。その時のやり取りが、後に仕事に繋がるなんて、不思議というか、有り難い限りです。
こちらが武盾一郎さんの仕事です。すごく好きな感じなのです。— 樋口恭介 (@rrr_kgknk) 2018年7月12日
武さんは、今から3年くらい前、僕がまだ熱心にノイズ音楽をやっていたとき、僕の音源が好きだと言ってくれて、それからゆるく交流が始まった方で、このたび一緒に仕事ができて、本当に嬉しく光栄に思います。https://t.co/7STQCT3vvB pic.twitter.com/84DXaNCaH5
8月に依頼されていた猫肖像画に本格的に着手します。個展、アートラッシュTシャツ展、扉絵制作、猫肖像画制作、と充実した夏でした。
9、10月。中断したままの13月世大使館を自力で大工していたのですが、まるで終わらないので、工事が暗礁に乗り上げてしまいます。これには本当に困ってしまいました。猫肖像画の試行錯誤も続きました。このあたりは辛抱の時期でした。
11月。代官山アートラッシュ『カオスな夜』展に、久しぶりにガブリエルガブリエラで参加しました。ガブリエルガブリエラとしては7回目の展覧会です。今回のアートラッシュでの、ガブリエルガブリエラ展示の売上は今までの最高額でした。
樋口恭介さんも展示を観に来られて、少しお話しできたのはとても嬉しかったです。
— 武 盾一郎【線譜】音楽線画 (@Take_J) 2018年11月19日
12月。猫肖像画をご依頼主様に渡せました。
— 武 盾一郎【線譜】音楽線画 (@Take_J) 2018年12月9日
喜んで頂けたようで本当に嬉しかったです。
13月世大使館の工事が13日から始まります。今年の2月からずっと家が工事中なので、早く終わらせたいです。
以上が今年一年の流れでした。
●来年の抱負
去年の「来年の抱負」は忘れてしまったし、進む方向とはあんまり噛み合わなかったので考え直してみました。
1.13月世大使館の運営を開始し、回せるようにしていく
2.心地良く突き抜けた作品を作り、売っていく
3.元気!
【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/年末にもう一つ大きなラッキーが欲しい】
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ガブリエルガブリエラ 13月世大使館建設中。インスタ始めました!
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装丁画を担当しています!『星野智幸コレクション・全四巻』(人文書院)
星野智幸コレクションI スクエア
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デジクリ掲載
3 件のコメント:
こんにちは。佐藤と申します。
好酸球性副鼻腔炎で検索したらこの記事に辿り着きました。
私もこの疾患を抱えており、日々苦しんでいます。
一つお聞きしたいのですが武様の好酸球が下がったのは血中の好酸球でしょうか?
それとも鼻粘膜でしょうか?
私は血中の好酸球数は正常なのですが、手術時のポリープ中の好酸球数は正常の二倍以上ありました。
手術もし、日々の投薬でなんとか鼻づまりは解消しましたが、後鼻漏という鼻水の喉への貼り付きの
症状が未だに良くならず、まだ快適な生活が送れているとは言えない状況です。
また、記事中に書かれている
「僕はとても怖がりだ。臆病のあまり、過剰に人を攻撃してしまうことがよくあった。
何もかもが敵に見え、この世界が生きづらくて仕方がないと思い込んでいた。」
この部分が私のことを言っているぐらいよく当てはまります。この病気は性格から来ているんではないかと
最近思えてなりません。
私も念仏のように「この世に敵など存在しない」を唱えてみようと思います。
ほかに武様が治療にあたって心がけたことなどがあれば
教えていただければ幸いです。
突然の長文すみません。
佐藤さんコメント有り難うございます。
鼻粘膜の好酸球です。
その後も「この世に敵は存在しない」と唱えました。
ただ「敵は存在しない」だと否定になってるので、
「この世界は私の味方です」の方がいいかなと思って、今はそう唱えてます。
ご返信ありがとうございます。
鼻粘膜も下がることがあるのですね
「この世界は私の味方です」いい言葉です
否定しないことが大事なんですね
希望を捨てず今日から唱えます。
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