一週間の入院

2018年3月7日〜14日まで入院しておりました.
鼻のポリープを取る手術です.鼻から匂いの器官までの穴の道を塞いでしまって嗅覚障害になっていました.

匂いが感じられなくなったのが2016年の春.
花粉症が酷くて鼻の穴にワセリン塗ったりしてたのです.
「花粉症で鼻が詰まって匂いがしない」程度のよくあることだと思ってました.


鼻がバカになったまま夏が過ぎ秋が過ぎ,,,と普通に暮らしてましたが,いつもの金木犀の花の香りがしないことに気が付いて,
「これ,幾ら何でも匂いしなさ過ぎじゃね?」と思い,近所の耳鼻科に行ったのです.



2016年冬〜2017年冬までその耳鼻科に通ったのですが嗅覚は復活せず.
精密検査の出来る中央病院に紹介状を書いてもらってCT検査をしてもらうと,鼻の道が見事に塞がっているのが分かりました.

ステロイド薬を処方されたけど治らず,次に漢方を飲んでも改善しなかったので手術となりました.



入院前日

入院前日はギャラリー『13月世大使館』の工事で,アーチを作りました.
https://take-junichiro.blogspot.jp/2018/03/135.html





入院日

大きいバッグに荷物を詰め込んで中央病院へ.出掛ける直前にMacBookAirも持って行こうと思ってカバンに詰め込みます.
後から思えばノートパソコンを持って行って良かった.


病院の快適さにちょっと興奮してたら,事件が起こりました.


なんと,『詩とファンタジー2017』賞イラストレーション部門・優秀賞に『仔猫タムの誕生』選ばれた,と「かまくら春秋社」の編集者さんから電話がかかってきたのです.

詩とファンタジーNo.36に掲載された作品が受賞

線譜『仔猫タムの誕生』

「封書にて受賞のお知らせを送らせて頂きます.
それから原稿用紙も同封してありますので100文字以内の受賞コメントと画像を14日までに送り返してください」とのこと.

14日まで入院してて家に居ないのでメールでコメントと画像を送らせてもらうことにした.
いやあ,出版社はやっぱり「紙」なんですねえ.

入院した日は落ち着かなくてコメントを考えてるゆとりが持てませんでした.


手術日


手術日の朝,受賞コメントと画像を送って,いよいよ手術.
初の全身麻酔でした.

意識がなくなる直前は貧血や痛みなどで気を失っていくプロセスと似てました.
吐き気がして意識が遠のいて浮遊していく感じが数秒あったかと思ったら手術は終わっていました.

「手術終わりましたよー!」と言う声と,目の前に試験管のような透明な小さな容器2つの中にポリープのようなものが入ってる.

そして,「手応えありました!」と言う執刀医の声.

その後,苦痛でしばらく悶えます.
鼻は出血し,ガーゼを何回も取り替えました.枕元にも血痕が垂れてしまいました.
痛み止めを点滴してもらいながらも,痛みと目眩で一晩を過ごしました.


手術後


翌日になってようやく少し落ち着きました.
しかし鼻にはガーゼが詰まってて鼻呼吸は全くできない.手の甲には点滴が刺さっていて点滴スタンドと一緒に歩かなければならない.そうなるとさも入院患者らしい動きになるのだ.
とは言っても重病人という訳ではないので回復は早かった.



回復してきたので調子に乗って炭酸飲料を飲もうとしたけど,鼻呼吸が出来ないと炭酸はまるで飲めなかった.炭酸飲もうとウキウキ小躍りしたがしょんぼりしてしまった.

最後の難関は鼻に詰めてあるガーゼを取る時である.
入院前に手術の苦痛を質問した際に先生に言われたことが「入院で一番痛いのは手術ではなくて鼻のガーゼ取る時ですから」だった.



「痛い」と言われて暗示にかかったのか本当に痛かったのか,左のガーゼを外す時,あまりにも苦痛がったので右側は翌日となった.



翌日,右側のガーゼを外してくれたお医者さんは入院前に通っていた時の担当医だったのでかなり安堵した.入院の診断は複数の医者の持ち回りのようで,毎日診てくれる先生が違っているのだ.

前日の左側よりも苦痛は少なくガーゼが取れた.

「これでいよいよ退院できる!」と喜ぶはずだけど,ちょっと名残惜しい感じもしたのでした.



退院日



退院手続きを済まして中央病院を後にする.シャバの空気は凄まじい花粉だった.






長い一週間でした.
これからもよろしくお願いします!


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