この電話ボックスは私が目指すアートである メモ



この「亡き人と話す電話ボックス」は、今の私が目指すアートだと「はっ」としたのでメモ。


この受話器には電話線が繋がれていない。
震災で亡くられた方と話す電話である。

この電話ボックスの中の空間は「現実の世界」と「霊界」の狭間にあることになる。
閉ざされた境界線上の空間の中だからこそ、親しい人を失った遺族は現実の世界では見せない涙を流せる。

そこには原初宗教の聖域のような感じがある。


アートはそういったことと深く関わっている。


電話ボックスはそのための装置であり、作ったのは人間である。
自然現象が作った聖域ではない。

そこもとてもアートっぽい。



私も根源的な聖域の奥にすぅーっと入っていける作品を作りたい。
美しく深く神秘的で心地良い作品を。

自分に対する宣言としてここにメモしておきます。




最後までお読みいただき、有り難うございました。


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