「昔の方が良かったね」と言われたら

作品というものは面白いもので、いつでも制作中のものが一番面白いと思い、ちょっとだけワクワクしながら作っていたりするもので、そんな時には昔の作品には興味がなくなっている。
ところが、突如として随分と前の自分の作品を観た時に、「これはヤバいな」と感じて、今の自分の作品のお気に入りさ加減がガラガラと崩れてしまう瞬間もある。

自分の中ではどこかしら「進歩」を信じていたりする。
がしかし、原点から遠ざかっている不安を抱いていたりもする。

基本的に死ぬまで新作が面白いと感じて行くんだと思う。


「出始めは面白かったんだけど、売れ始めてからつまらなくなったよねー」というアーティストの定説があるけど、それは、売れたからこそ出てくる評価である。

「昔の方が良かったね」と言われたら、「まあだいたいそんなもんさ」と思っておけばいい。


今作りかけてるヤツのが一番面白いのさ。

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