何か表現したいイメージがあって、それを表現するために言葉を使う。
伝えたい感情があって、それを伝えるために合った言葉を探す。
言葉は伝達手段、ツールである。
普通は。
ところがこういった言葉もある。
音楽に乗った面白い響きの言葉をまず音として出力してしまう。
音楽に合う響きの単語を繋げていく。
そうすると「言葉」と「言葉の繋がり」によって、受け手側が勝手に何か「像」を想起してしまう。上手くいけば、だけど。
この場合は、「作り手の頭の中にあるものを伝える道具としての言葉」、と言うよりも「言葉そのもの」からイメージが浮かび上がる。
そう言う「言葉」もある。
その場合、「伝えたい物語なりメッセージなり想いがある」、と言うよりも「聞く側・観る側にイメージを委ねる形式をクリエイトした」事になる。
前者だと例えば作者の心情を説明したところで「うぜえ」ってなる危険性があり、後者はなんだかさっぱり分からなくなったり像を結ばずに非常につまらなくなる危険性がある。
これらのバランスが絶妙な「歌詞」が好きで、例えば電気グルーヴは後者の言葉の使い方が天才的にうまいなあと思ったのでした。
電気グルーヴ『誰だ!』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm16007159
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