「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」行ってきました!


行ってきました!

「クリストとジャンヌ=クロード "包まれた凱旋門"」展
会期:2022年6月13日(月)- 2023年2月12日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT


凱旋門を布で梱包するプロジェクトをメインとしたドキュメント。

プロジェクトの実施が2021年。
クリストが亡くなったのが2020年、
クロードは2009年に亡くなっている。
2人亡き後に実現したプロジェクト(作品)なのだ。

凱旋門の梱包は60年前の計画だという。
資金は、これもクリストの特徴なのだけど、補助金やスポンサーなどではなくて、ドローイングを売って作る。
すごいなあ。。。


最晩年のドローイング制作映像もあった。
腰痛コルセットを巻きながら、
立ってドローイングを描いていた。
すごいなあ。。。


どんな巨大なものでも梱包するアーティストとして有名なクリストだけど、
最初は日用品を梱包するところから始めたらしい。
ジャンヌ=クロードと出会って作品が巨大化したようである。
恋人パワー恐るべし。
(参照:【クリスト&ジャンヌクロード夫妻の60年越しの夢の話】

展示はほとんどがドキュメント映像で構成されている。

布を取り扱う現場、足場を設計する人、凱旋門の屋上から布を下す人たち、布を裏側から足場で支える人たち、警備を考える人たち、プロジェクトに関わるありとあらゆる人たちのインタビューと作業が映し出されている。

クリストの作品には「意図」がない。
それゆえに、プロジェクトに携わる人たち全員が持ち場の能力を最大限に発揮できている感じが伝わってくる。

現代美術にありがちなのは、アート・プロジェクトに強いメッセージ性があるが故に、そのプロジェクトに携わる人たちがまるでアーティストの奴隷のような、ただひたすらにイデオロギーに隷属した労働を強いられている感じになっているパターンだ。
「大人数の参加型アート」と言えば聞こえが良いが、アーティストまたはプロジェクトの「養分」になっているだけのように見えてしまい、モヤることがしばしばあったし、これからもあるだろう。

しかし、この展示から見えてくるのは、そういった類のものではなかった。
携わる人たち全員が主人公のプロジェクトのように感じることができた。
作品に「意図がない」からこそ、関わる人たちの主体性が必要となり、参加する全員の自主性で形成されていくプロジェクトのように見えた。

子どもの頃、砂場でみんなで作る砂山「遊び」のように、それは消えてしまう。


会場は六本木にある「21_21 DESIGN SIGHT」というデザインミュージアムで、安藤忠雄の設計、三宅一生がディレクターを勤めていた。(三宅一生さんは2022年8月5日に亡くなられてました)

この建物がまたとても素敵だった!
安藤忠雄のコンクリート打ちっぱなしってあんまり好きじゃないけどこの建物は良い感じだった。


ちなみに、お昼ご飯は「中国飯店」というお店で坦々麺を食べた。とても混んでいて少々待ったけど、店内も広くて、めっちゃ美味しかった!
展示を観た後、日本橋三越の喫茶店「カフェ ウィーン」で「シュバルツヴァルダー」というパフェを食べた。これもまた美味しいのである!


展覧会観に行くと頑張ろうと思うよね。
今年はもうちょっとお出かけしようかな。


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