そして楽器の練習はメトロノームを1,3拍目じゃなくて、2,4拍目にして練習するといいんだよ!」
確かに、音頭のリズムは無意識的に1,3拍目に手拍子を打ちます。
ロック(洋楽)はそんな音頭調のリズムやメロディとは何か全く別の音楽に感じました。
新し物好きの子どもにとって「ロック」は自分の日常にへばりついている音頭や歌謡曲をダサいと感じさせるには充分な音楽でした。
「洋楽を聴いてる自分カッコいい」と思えたし、
というか、何より、私はロックに救われたのでした。
「手拍子を2,4拍目に打つのがカッコいいんだよ」
誰から聞いたのか思い出せないけど、
「手拍子を打つところを変えるだけでカッコ良くなれる」なんて、カッコつけたいサカリにはめちゃくちゃ有り難い。
洋楽を聴きながら2,4拍目で手拍子を打つのは感覚的にもなんか無意識的な納得感もあった。
と同時に「1,3拍目に手拍子を打つのはダサいんだよ」という価値観も刷り込まれて行くのでした。
中学に入るとひょんなことからバンドでベースを弾くことになりました。
8分音符を連打するだけの、ギターに比べると面白くないパートだなあと思いながらも、バンドで音をみんなで「ジャーン!!」と鳴らした時には、感動でニヤけてヨダレがタレそうになったのを覚えています。
その頃はただ楽器で音を出すことだけで死ぬほど楽しかったのです。
そこからさらに何年か経つと、すっかり洋楽小僧になっていて、誰のギターのタメがカッコいいだのドラムのハイハットとキックが凄いだのってそんな話を一晩中していたい年頃になっていました。
ベースももっと上手くなりたいし、ノリの良い演奏がしたいと願うようになっていました。
「楽器の練習はメトロノームを1,3拍目じゃなくて、2,4拍目にして練習するといいんだよ!」
誰から聞いたのか思い出せないけど、
何の疑問もなく2,4拍目にメトロノームを鳴らす練習を取り入れました。
「手拍子を2,4拍で打つ方がカッコ良い」という前例が説得力を与えてましたし、
リズムキープすらままならないピヨピヨにとっては、1,3拍目で鳴らすより難しく、
「これをクリアできたら、あのグルーヴが待っているのか!」という期待感も湧くのでした。
そうしてバンドでベースを弾く時間が増えて、
多少はベースが上手くなったけど、「あのノリになってるのかなあ?」って、ずっとうっすらと思っていましたが、
弾けるようになることで精一杯で、そんな「ノリ」ことはほとんど考えてなかったのも事実でした。
ダウンピッキングでそれなりに速く弾けるようになったり、
ドラマーとめっちゃ息が合ってきたり、
楽しいことしかなかったけど、結局バンドは辞めてしまったのでした。
辞めた理由はいろいろあったけど、
内心「あのノリが出せないって才能無いってことだからやってくのムリだよなあ。。。」と潜在的にずっと感じてたのも数ある理由のひとつだったことは確かでした。
「あれから30年!!」(綾小路きみまろ風で)
2024年、その答えがなんと見つかるのです!
それがまさしく「バックビート!」
そして、私がやっていたこと、
それは「誤拍裏打ち」だったのでした!
嗚呼、なんという悲劇!
ということで、そのことを知ることができたのが、
「松村敬史 日本バックビート振興会 会長」という動画チャンネルでした。
例えば、この動画
メトロノームを2,4拍にとって練習してもバックビートにならない理由を解説しています。
『クリックの2,4あるある。『最重要の基礎中の基礎』だけど日本では一つも拡まっていないやり方。』
メトロノームの音をどこに設定しようとも、まずはリズムの重心を意識しないといけなかったのです。
ロック・ジャズ・ブルース・ファンク・ポップス問わず洋楽と呼ばれてるものは、バックビートなので、2,4拍目に重心が来てスウィングするのです。
だったら、2,4拍目にメトロノームでいいんじゃね? と思ってしまいがちですが、
これがそうじゃないんです!
2,4拍目のメトロノームの音に合わせたいがために、1,3拍目により強く重心を置いてしまう状態で弾いてしまうのです!
まさに私がこれでした!!
これで弾けるようになって、
「リズムの裏を感じることができるようになったのでロックのグルーヴだ! よしっ!」って、、、orz
2,4拍目で浮かぶような感じでメトロノームが「カッ↑」と鳴ります。
そこで「やったー!弾けてる!」と思ってたのですが、
これは頭重心のノリで2,4拍目で「跳ねてる」状態でして、ロックとは真逆のノリだったのです!!
みなさんの悩み、これじゃなかったですか??
これを松村氏は
『誤拍裏打ち』
と呼んでいまして、
まさにドンピシャリ!だったのです!!
2,4拍目の手拍子も然りです。
2,4拍目に手拍子のタイミングを合わせたいがために、1,3拍目に重心を置いてしまうのです!!
これでは、メトロノームを2,4拍目で練習するほど、
2,4拍目で手拍子を打つほど、
バックビートから遠のいてしまいます!!
これで内心悩み続けてきた違和感の原因が分かり、
30年越しの謎が解けたのでした!!
松村敬史さん、
そして、バックビートを知るきっかけとなった前回ブログで紹介した山北弘一さん、
有り難うございます!!
メトロノームを2,4拍に合わせて練習してもバックビートは習得できないし、
手拍子を1,3泊目ではなく2,4拍目に打ってもバックビートにはならない。
この頭に重心を置いて2,4拍目で手拍子する「跳ねてる」ノリのことを「スウィング」や「シャッフル」と誤解してしまっていたのです!!
まずはバックビートありきから始まらなければならなかったのに、この最も根本的なバックビートを無視して洋楽をコピーしてきたのです!!
私のように感じていた人は必ずいるはず!!
これは本当に日本全国で悩んでる人に届けたい!!
そして、これだけじゃあないんです。
ここからが恐ろしいのです。。。
松村敬史さんの実演を聴いて一緒に手拍子とか身体を動かしてバックビートを体に馴染ませてみてください。
おすすめはバックビートの例と頭重心の例を両方弾いてる動画です。結構ありますのでお好きなのを何度も聴いて手拍子したり身体を動かしてみてください。
そして、その身体が冷めない間に、好きな日本人のニューミュージックやロックやジャズやブルースを聴いてみてください!!
バックビートの曲がほぼありません!!!
(しばらくすると私もデフォルトでは頭重心の身体なので分からなくなってしまうのですが、、、やっぱりバックビートじゃないよなあって感じるのです)
多分この国にはバックビートの曲は皆無です!!
ロックが日本にやってきて60年は経ったでしょう。
日本人は本当にロックを輸入したのでしょうか?
ひょっとしたら「ロックもジャズも輸入されてない!」と、言えるのではないでしょうか?
この話、結構ディープなのでもうちょっと続けてみようと思います。
最後までお読みいただき有り難うございました!
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