江口寿史「トレパク」問題──私の雑感(註付き)

江口寿史氏のトレパク問題について 絵を描いている人間としてどう思うのか。
まったくまとまってない雑感。

神話について――空間と時間から解放された物語

線譜『13月のロンド』武盾一郎

子どもの頃は
アリを見つめてたらアリのサイズになっていたし
雲を見つめたら空の大きさになれた

真夏の午後は永遠に続いていたし
鬼ごっこをしてたらあっという間に暗くなった

こっちの方が正しい気がする

いつの間にか
「空間」と「時間」の檻に閉じ込められているようにも感じる


言葉を時間で仕分ける:「物語」と「詩」について

言葉を「時間の流れに沿うか、沿わないか」というシンプルな物差しで仕分けたら、どうなるでしょう?
この捉え方をすることによって、「物語的なるもの」と「詩的なるもの」という大きな区分けが見えてきます。
さらには幸福感とも繋がるような気がしています。
この記事では、そのための思考方法を順を追って解説します。

岡本太郎の「芸術の三原則」をヌルく更新する

日本の現代美術史に刻まれた岡本太郎のフレーズ――「うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」
本記事では、この三文(通称「芸術の三原則」)の出典を一次資料レベルで確認し、続いて私・武 盾一郎が掲げる新たな宣言「アーティストのたった一つの責務」を記述します。

アートは配慮範囲を拡張する認知装置である

要点:中野信子さんは「芸術=象徴的価値を複雑に扱う能力」が人類の生存に寄与した可能性を指摘。
アートは“配慮範囲(Care Range)”を拡張する認知装置であり、進化的に有利に働いたのではないかという仮説です。